京都府・山田知事、5選出馬時は推薦せず 自民府連会長意向

 自民党京都府連の西田昌司会長(参院京都選挙区)は、山田啓二知事(62)が来年の府知事選に5期目を目指して立候補しても、「多選」を理由に府連は推薦しない意向を明らかにした。
4日までに、京都新聞のインタビューで述べた。府議会最大会派である自民の府連トップの発言だけに、影響が注目される。

 自民は党要綱で都道府県と政令指定都市の首長選での党本部推薦を「3期まで」と定めている。
山田知事が4期目に挑んだ2014年4月の前回選挙では「府連推薦」としていた。

 西田会長は府連が推薦しない理由を「山田知事の実績は大いに評価しているが、5期はさすがに長い。
いくら立派で高潔な人でも、長くやれば組織は硬直化してしまう」と説明した。
その上で「知事自身も多選の弊害はよく分かっていると思うし、自民党が候補者を決める前に(立候補しないことを)決断するのではないか。
知事が次のステージに立つなら応援したい」とし、今期限りでの勇退を求める考えを示した。

 山田知事は次期知事選への態度は表明していない。
02、06年の選挙では自民や民主(現民進)、公明など各党が推薦。民主党政権下の10年選挙では山田知事が政党推薦を求めなかった。
14年選挙は多選を理由に自民、民主が府連推薦に格下げした。

 自民府議団の中には5期目の立候補を容認する声もあり、党府連内で議論が活発になりそうだ。