【ニュースを疑え】フェイクニュース「いい言葉流行った」養老孟司氏
https://www.sankei.com/west/news/181220/wst1812200001-n5.html
2018.12.20 08:00

−−欧米と日本でフェイクニュースの受け止め方は違うでしょうか

 「欧米人は唯一客観的なものがあると信じられる人たちだと思う。
 公平客観中立とはキリスト教やユダヤ教、イスラム教のような一神教的な考え方。
 徹底的に事実を追求する姿勢は、人ではなく神がそれを保証しているからです」

 「私は根本が仏教ですから、いくら追求してもわからないものはわからないと思っている。
 芥川龍之介の小説『藪の中』や黒澤明の映画『羅生門』が典型。
 ひとつのことで登場人物がそれぞれ違う説明をし、そのまま終わっている。
 科学的に証明された事実などと言いますが、そんな言い方もフェイクだと思う。ひとつの説でしかないのです」