天皇陛下 退位特例法案19日にも国会提出へ

5月10日 16時54分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170510/k10010976571000.html
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天皇陛下の退位をめぐって、政府は、10日、衆参両院の正副議長と与野党各党に、退位に向けた特例法案の要綱を示しました。
特例法案は、今月19日にも国会に提出され、今の国会で成立する見通しです。

天皇陛下の退位をめぐって、10日、衆参両院の正副議長と与野党各党による全体会合が衆議院議長公邸で開かれ、
政府側から、菅官房長官らが出席し、退位に向けた特例法案の要綱を示しました。

この中で、菅官房長官は、「要綱は、国会の考え方に沿った内容になっていると考えており、理解が得られれば、今月19日をめどに閣議決定したい」と述べました。

そして、政府の担当者から、ご高齢になられ、今後、ご活動を続けることが困難になることを深く案じられている天皇陛下のお気持ちに国民が共感していることを踏まえて法整備を行うことや、
天皇陛下は、この法律の施行の日に退位し、皇太子さまが直ちに即位することなどが説明されました。

これに対し、自由党が、「特例法案ではなく、皇室典範の改正で対応すべきで賛成できない」と述べたほかは、各党から異論は出されませんでした。

これを受けて、法案は、今月19日にも国会に提出され、今の国会で成立する見通しです。

このあと、大島衆議院議長は、記者会見し、「法案が提出されれば、静かな環境で迅速な議論を行い、今の国会で結論を出してもらいたい」と述べました。