>>116-119>>121-122>>124
>皇親の皇后・国母とは違い、非皇親の皇后・国母は臣籍にあります。建前としてそういう制約があるので外戚政治
>は衰え、中華王朝、朝鮮王朝とは違って繰り返されてはいません。

外戚政治は古代の藤原氏、物部氏、葛城氏、大伴氏、蘇我氏らから平清盛まで常態化していたでしょ。
母親にすら権限がないのに、どうして外祖父が政治に介入できるの?
実際、藤原得子とか平滋子なんかも母親の立場を利用して政治に口を出していた。
 「大方の世の政事を始め、はかなき程の事まで御心にまかせぬ事なし(政治の上でのどんな些細なことでも女院
 (平滋子)の思いのままにならないことはなかった)」―『たまきはる』
そちらの仮説は実際の政治状況と食い違っているので偽。

>血統で繋がっているのが実系で、擬制(非実系)では血統ではないです。

「血統」じゃないのなら、何と呼べばいいの?
典拠のないオリジナル定義を提唱する場合は、代わりの呼称をちゃんと用意してね。
言葉の定義が違うと議論が成立しなくなるから、提示された呼称については一応そちらに合わせます。
ただ、「実系のみが血統」ということになると、平田篤胤の一文の「皇国は神代より女が受け継ぐ血統をも血統と定め」
の「血統」も実系となる。
つまり「アマテラス―オシホミミ」親子は実系だと言っているのと同じだよ。
それとも訂正する?

日本の近代化と「家」
ttp://near.nara-edu.ac.jp/bitstream/10105/2761/1/NUE22_1_117-130.pdf
>即ち、第一に、家は血統集団であってそれへの所属は原則として父系の血統によって定まるが、血統は生理的
>血統のみでなく擬制的血統によっても存在する。つまり養子制度が認められ、家族構成員の妻は夫の「家」の
>構成員とみなされる。そして「家」の同一性は姓(氏・家名)及び祖先祭祀の同一性によって象徴される。

「女の系(女の血統)」が生じたのは、「うけい」の時。
アマテラスの「天壌無窮の神勅」は子や孫が生まれ「女の系」が形成された後に行われたことなので、初期の皇統の
発生とは関係ない。
「うけい」でアマテラスはオシホミミらを「わが子」と宣言し、タキリビメらはスサノオの子とされた。
この時アマテラスとオシホミミの間に親子関係が成立(実系か擬制)。
神勅:@神のおつげ。A天照大神が皇孫瓊瓊杵尊をわが国に降す時に、八咫鏡とともに授けたことば。(『広辞苑』)

>子や孫が生まれるだけで「女の系」が形成されるのでは、「女の系」が形成されない状況は空想することも難しい
>ですね。

>ハテナダイアリでも出自については、
>「≪文化人類学≫個人が出生と同時に組み込まれる、特定の祖先を共通にする集団を決定する原理。」
      ↑      ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
これ、あなたが引用したんでしょ。
神話上オシホミミの親はアマテラスだけだから、「アマテラス―オシホミミ」の系統は女系以外ありえない。
「イザナギの男系」を必須と仮定しても付帯条件に過ぎず、スサノオの系統は皇統ではない。
『神皇正統記』や『皇統譜』でも、やはりスサノオは皇統に含まれていない。

>「殺人者死」と定めても守られないのであれば、「傷人及盗抵罪」と定めても無駄かもしれませんし、

刑罰は「律」、「令」に刑罰は含まれていない。

>計算結果に基き、光の速さは新幹線より遅いと主張されても、計算の前提がおかしいのか計算の論理回路が
>壊れているのか世間の人の関知するところではありません。

こちらは論理検証を行っているので、論理展開を無視して男系説を信奉する人は議論の対象外。