>>651
頭一つ抜けた音作りと曲構想のセンスを感じる曲ですね!
他の曲も聞かせていただきましたが「トイズ・ワンダー・ファクトリー」が非常に聞きやすくて完成度が高いと感じました。

ここからは個人的な感想の上に憶測を重ねてのアドバイスで恐縮ですが、トイズ〜のほうは6dBのラウドネスノーマライゼーションを受けているのでコンプやリミッターである程度潰しているのだと思います。
その結果当然音は平面的になりますが、自然な一体感が生まれてそれが馴染みのある聞きやすい音になっているのではないでしょうか。
一方で新曲はターゲットラウドネスをYoutubeに合わせて作ってらっしゃるようで、そのこと自体は音質の面で理想的なことなのですが、トランジェント・空間表現を維持した高音質なパートが一斉にリスナーに向かってくるので
リズミカルなアレンジと相まって、端的に言えば「音の分離が強すぎて各パートの主張が激しい」という状態にも感じます。
具体的な例で言えば「しあわせを乗せ 世界は回る」のあたりでパートが衝突・渋滞している印象を受けます。

解決方法としては一般論しか言えませんが、「聞かせたいパートを意識する」ことに尽きると思います。
アレンジレベルなら主役の邪魔になるパートを同時に激しく動かさない。
動かすなら低速再生or鍵盤でゆっくり弾いてみてハーモニー・リズムに細心の注意を払う。
ミックスレベルならアタックを潰す(いわゆる引っ込ませる)コンプなどを使って主役と脇役をハッキリ分ける。
あるいはピアノの帯域被りの解消などで主役をもっと聞きやすくする余地があると思います。

オリジナリティ・キャッチーなフレーズ・キレキレの音作りが魅力的で、完成度が高まればきっかけ一つでバズりそうな作者様ですね。
次回作も楽しみにしています。