そのうち分かる
いまに分かる
おのずと分かる

SJWと呼ばれる男の口癖だった───
男はそれがいわゆる「侮蔑語(スラング)」であることを知らずに
勲章のごとく振りかざす戦士になりきっていたのだ────

いっぽう、アメリカには複数人のWW(ウォーリアーウォッチャー)がいた
斯様(かよう)な愉快戦士をウォッチしては、
ときにそれら戦士が醸し出す人の世の無常をラップに変える
真のフリースタイラー(遊撃手)である

ウォッチャーの一人、アーロン・スピアーズは後に述べる

アメリカ国内では、斯様(かよう)な愉快戦士は貴重なお笑い資源となる一方
住宅ローンを組めず、クレジットカードを作ることが難しい問題がある
米国に限らずネット上の面白監視対象には、押並べてそういった問題がある

老後を迎えてなお、いずれ分かる未来にしか掛けるものがない

スラングを勲章に掲げる愉快戦士に
勝利の日は来るのだろうか────

全米を揺るがすサブプライム層シニアドキュメント

『SJWと呼ばれた男』
第1回 砂時計が尽きる日 (全24回)

シネマグランデ有明テニスの森
1月5日先行公開