18世紀パリ───
音楽家を目指すジョバンニは、自分とうりふたつの若者、機織り工のフリオと出会う

双子と見紛うばかりに性格までそっくりな二人だが、それぞれの住む世界は違っていた───
ジョバンニの家族は息子が貧しいフリオと合うことに嫌悪する
しかし、ジョバンニはフリオとの出会いは運命だと確信していた

ある日、フリオはジョバンニの譜面をもとに、機織り機を使って自動的に曲を演奏できないかと提案する
フリオのアイディアは画期的だった
縦の糸を5線譜にみたて、機織りをするように横の糸をつむいでいくと、16分音符づつ楽曲が進んでいく
音色の異なる2台を並べると、協奏曲の演奏すら可能だった
二人は、この機械を「サン・プラマシーネ(自動演奏機)」と名付ける

やがて評判を聞きつけたアンドレアス公爵の手によって2人はオペラ座の余興のために呼び出され
サン・プラマシーネによって奏でられるジョバンニの楽曲はパリで爆発的な人気を獲得する
しかし、それが2人の別れの始まりでもあった────

やがて、ジョバンニは評価されているのが自分の曲ではなくフリオのアイディアであることに嫉妬心を燃やしはじめ
フリオに内緒でサン・プラマシーネの設計図を持ち出そうとする
そんなジョバンニの変化に気づくフリオだが、戸惑いながらもこれまで通りを装い続ける

二人がたどり着いたエンディングノートとは───

フランス映画の巨匠、マヌエル・フィンチが送り出す淡く切ない青春劇
真の友情とは何か

『ユニゾン 〜ある二人〜』

シネマパレス馬喰町
12月31日先行公開