デスディオ平定戦

魔界大戦の後、三国の魔王の信任を得、デスディオ暗黒荒原の大魔王城にて戴冠式を執り行った新大魔王は、
自領となったデスディオ暗黒荒原の統治へと乗り出すが、現住の魔族がこの新大魔王の戴冠と統治へ異を唱え、
大魔王領の資源と宝箱を回収していた大魔王へ、ダークトロルの一族が戦いを挑んだのを機に始まった戦い。

戦いは当初より大魔王軍の圧倒的優勢で推移、ダークトロルの一族は6月の下旬より平常の三倍の兵力を投入し、
一族の浮沈をかけて抵抗したものの、元より大魔王に抗しうる筈も無く、7月の頭には戦力の殆どを喪失し降伏。
スライムナイト強、バザックス強らも魔因細胞を大魔王に差し出して降伏し、デスディオ暗黒荒原は平定された。

しかし戦いで大魔王軍に敗れた部族の一部の不満分子は、降伏を良しとせずに地下へ潜り抵抗活動を継続。
大魔王は降伏してきた魔族を寛大な心で許す一方で、これら不満分子に対する掃討作戦を長く続ける事となった。

この戦いで大魔王は自ら軍勢を率いて戦場に立ち、バルディスタより献上された馬に跨り常に先陣を切って戦い、
ある時は恐るべき速度で両手剣を振るい、ある時は強大極まる魔法を自在に操り、ある時は癒しの力で仲間を救い、
ある時は異界の存在を、ある時は動く屍を使役して戦い、ある時は死に行く敵兵に輝く笑顔を振りまいて戦ったという。

参考文献 六大陸書房刊 「アストルティアよりの大魔王〜その栄光の足跡」