『エテーネ王家の秘宝目録 第三巻』
という本だ。
時操のツボという魔導具は ツボの中に
おさめた物の状態を 時間をあやつることで
変化させる機能を そなえている。
食材を ツボに入れて 時を進ませれば
腐らせることができ また 時を戻せば
新鮮な状態に 変化させることも 可能だ。
ただし 充分な量の 時渡りのチカラをもつ
王族にしか 使いこなせなかったため
普及には 至らなかった。


『エテーネ王家の秘宝目録 第四巻』
という本だ。
自動人形という 魔導具は
使用者の容姿から 人格に至るまで
完全に模倣する機能を そなえている。
おもに 要人の替え玉として
利用されることが 多かったという。

『キュルスクル』という本だ。
…………を 演算機として……
ひらめきを得る…………。
個々の処理能力は 低くても……。
……見渡す………… 王国の……
発展と………… 欠くべかざる……。
保存状態が悪いせいか 大半の文字が
消えかかっており ほとんど読めなかった……。