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2023/07/07(金) 11:50:59.099北米
2023年7月6日 5:04
【ワシントン=中村亮】米海軍は5日、中東オマーンの沖合でイランによる商船の拿捕（だほ）を2回阻止したと発表した。
声明で「重要な海域における航行の権利保護に向けて緊張感を保って備える」と強調した。
海軍によると、イラン艦船が現地時間5日午前1時にオマーン湾の国際海域でマーシャル諸島国籍の石油タンカーに接近。
米海軍のミサイル駆逐艦マクフォールが現場に着くとイラン船は現場を離れた。
米軍は無人偵察機MQ9や哨戒機P8を派遣し、周辺海域の情報収集を強化した。
1回目の拿捕未遂から約3時間後、米海軍はオマーンの首都マスカットから20マイル（約32キロメートル）以上離れた沖合を航行中のバハマ国籍石油タンカーから救難信号を受信した。
イラン艦船が同タンカーまで1マイル以内に迫り、停止を呼びかけていた。マクフォールが最高速度で現場にかけつけるとイラン船は拿捕を断念した。
マクフォールが現場に到着する前、イラン艦船の船員がタンカーに対して小銃などで射撃していたという。
乗組員が滞在するエリアの船体近くに一部が命中した。乗組員に死傷者は出ず、船体に大きな被害もなかった。
米軍は5月、中東の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡周辺で監視活動を強化した。
艦船や航空機のパトロールを増やし、イランによる商船の拿捕を防ぐ方針を示していた。
米海軍は声明でイラン船が国際商船の航行を妨害したり、拿捕したりしていると批判。「地域の海洋安全保障や世界経済に対する明確な脅威になっている」と言明した。
妨害や拿捕の件数は2021年以降で20回近くにのぼると説明した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN05ECW0V00C23A7000000/
