2023年4月29日 15:00

第24回手塚治虫文化賞の受賞者と受賞作が発表され、入江喜和氏の「ゆりあ先生の赤い糸」がマンガ大賞(年間のベスト作品)を受賞した。

大賞に輝いた「ゆりあ先生の赤い糸」は、かつては姉の影響でバレエを習っていたが、現在は手芸教室の先生として地味ながらも幸せに暮らしている50歳の女性・伊沢ゆりあが主人公。
ある日、物書きの夫がホテルで昏倒し、救急車で緊急搬送され、ゆりあが病院に駆けつけると、そこには夫と見知らぬ美青年がいた。緊急手術をしたがいっこうに目覚めない夫。後日、病院で再会した美青年から信じがたい話を告げられる――。
第24回手塚治虫文化賞のほか、第45回講談社漫画賞 総合部門、宝島社「このマンガがすごい!2020」オンナ編の第8位にも選ばれている。

さらに、「断腸亭にちじょう」で自身のガン闘病をつづったガンプ氏が新生賞に選ばれ、国も宗教も文化も違う少女たちを描いた短編集「女の子がいる場所は」が短編賞を受賞。
特別賞には、ホラー、SF、ギャグと幅広い分野でのマンガ文化への貢献と、27年ぶりに発表した新作が注目を集めた楳図かずお氏が選ばれた。

     ===== 後略 =====
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