「シカが道路を走っている」 神戸・灘区の住宅街で発見、追い掛け捕獲
2022/05/12 22:40

 12日朝、神戸市灘区南部の市街地にシカが出没、猟友会が出動する騒動があった。
同市によると、六甲山の南側にシカが現れるのは「把握する限り初めて」という。

ニホンジカは農林業や自然植生に深刻な食害をもたらし、兵庫県北部から生息域が拡大傾向にある。
同市は六甲山への進入を防ごうと、山の北側に自動撮影カメラを大量に設置、警戒していたといい、
専門家は「分布が南下している表れ。六甲山の防衛線が危うい」と懸念を強めている。(小林良多)

 「そちらにシカが向かっています。気をつけてください」。
12日午前8時ごろ、同区烏帽子町1の烏帽子中学に近隣小学校から注意を呼び掛ける連絡があった。

 同校教頭が確認すると、フェンスを隔てて校庭の目の前にある烏帽子公園に大きなシカが入り、
警察官がゲートボールをしていた高齢者らを避難させていた。
教頭は「暴れる様子はなかったが、まさか目の前に現れるとは」と驚いていた。

 市は猟友会に出動を依頼、公園内で網などを使って捕獲し、
有害鳥獣として駆除した。
体長130センチほどのニホンジカのオスで2、3歳とみられ、角はなかった。

 灘署には同日午前7時20分以降、このシカと思われる通報が計5件あった。
いずれもJR六甲道駅の周辺だった。
同7時には同市東灘区御影山手でも目撃情報があり、区をまたいで移動した可能性がある。

以下ソース
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202205/sp/0015294378.shtml