シャープが「ロボホン」を活用した小学校向けAI教育パックを提供開始
文:小槌 健太郎
2020.07.08

 シャープは2020年7月3日、コミュニケーションロボット「RoBoHoN」(以下、ロボホン)を活用した小学校向け「AI教育パック」を、教育機関や自治体などを対象に提供を開始した。

 ロボホンは、シャープとロボットクリエイターの高橋智隆氏(ロボ・ガレージ代表取締役)が共同で開発した会話のできる約19.8cmの小型ロボット。身振り手振りを交えて会話したり、歌ったりできる。

ブロックの組み合わせで、ロボホンの動作や対話プログラムを簡単に作成できるソフトウエア「ロブリック」
 「AI教育パック」はロボホン本体と、ロボホンの動作や対話プログラムを、ブロックを組み合わせることで簡単に作成できるソフトウエア「ロブリック」や、入力した言葉に対してクラウド上のAIが自動で返答を生成する「A3RT(アート)」を活用したチャットボットなどのAI教育ツール、授業カリキュラムがセットになっている。価格はオープン。ロボホンは通常、個人向けには単体で税込8万6900円から19万8000円(機能、通信方法などにより異なる)で販売されている。

 2020年度から導入された新学習指導要領で小学校におけるプログラミング教育が必修になったことを受けて、今後もプログラミング関連商品やサービスの需要は大きいとみられる。また、政府の「AI戦略2019」では、AI関連の人材不足への対応として、学校でのAI教育の必要性がうたわれている。 シャープは、小学校でのプログラミング教育やICT教育導入を推進するMAZDA Incredible Labの松田孝代表(小金井市立前原小学校 前校長)の監修のもと、ロボホンを活用した授業カリキュラムを作成し、前原小学校5年生を対象に全10コマの実証授業を実施した。今回提供する授業カリキュラムは、その実証結果を基に改編したもの。

以下ソース
https://project.nikkeibp.co.jp/pc/atcl/19/06/21/00003/070800099/