2020年04月18日 09時29分

キッズスペースで遊ばせていたら、息子の靴がなくなったーー。子どもの母親が、インターネットの掲示板にこのような投稿をしています。

投稿者は商業施設にあるキッズスペースに行き、靴箱に子どもの靴を入れました。靴箱は大きなものが3つあり、いずれもほぼ満杯だったそうです。しかし、予定があるため帰ろうとしたところ、子どもの靴はなくなっていました。

子どもが泣きそうになっているのを見て、投稿者は急遽予定をキャンセル。約20キロの子どもを抱きかかえてその場を離れ、気分転換のためにアイスを食べに行きました。

10分後、再びキッズスペースに戻ってきたところ、子どもの靴が戻っていたようです。投稿者は、靴を履き間違えた子どもや親だけではなく、商業施設の店員にも怒りがおさまらない様子です。

商業施設側に責任を追及することはできるのでしょうか。大橋賢也弁護士に聞きました。



●「精神的損害」を商業施設側に請求することは難しい

ーー最終的に靴は戻ってきたものの、相談者は予定をキャンセルしなければならなくなったこと、約20キロの子どもを抱き抱えてアイスを食べに行かなければならなくなったことに対し、やり場のない怒りを感じているようです。これらに対する「精神的損害」を商業施設側に請求することはできるのでしょうか。

「結論からいえば、上記のような精神的損害を商業施設側に請求することは難しいでしょう。これらの損害は『特別の事情によって生じた損害』(民法416条2項)といえるかもしれませんが、商業施設が『その事情を予見すべきであった』とは言いがたいと思われます」

     ===== 後略 =====
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