2020年03月13日 10時16分

新型コロナウイルスの予防対策として、臨時休校になっている学校が多い中、教師による家庭訪問を実施する学校は少なくない。

その中で、事前に教師がいつ訪問するかを知らせず、児童生徒の家庭を訪問するとした学校があり、「抜き打ち家庭訪問」と呼ばれて批判を集めている。

「重大な人権侵害。防犯上も大きな問題を抱えています」と指摘するのは、福岡市の後藤富和弁護士だ。後藤弁護士の長女が通う市立中学校からも、生徒が在宅しているかの確認などを目的に、抜き打ちで家庭訪問を行うとメールが届いたという。

家庭訪問を抜き打ちで実施する必要性は、本当にあるのだろうか。後藤弁護士や福岡市教育委員会に取材した。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

●「本来は学校の時間。自宅にいるように」

安倍晋三首相が全国の小中高校や特別支援学校に臨時休校とするよう要請したことを受け、3月2日から多くの学校が慌ただしく休みに入った。

長女の通う福岡市立の中学校も休校となった後藤弁護士。3月4日午前に学校からメールが届いた。

「そこには、『臨時休校の期間中、テストの返却のために家庭訪問します。あらかじめ日時もお知らせします』とありました。先生も大変だなと思いました」

ところが、追って午後に届いたメールに、後藤弁護士は驚いたという。

「2通目では、家庭訪問について、『居宅の状況を確認するために、担任から訪問時間の連絡はしないようにしました。本来学校があっている時間は自宅にいるようにしてください』と、目的が変わっていました」

家庭訪問が実施されるのは3月9日から13日まで(午前9時から午後4時)。この期間、生徒は在宅を強いられることにつながる。



●「抜き打ち家庭訪問」撤回を求めて要望書

     ===== 後略 =====
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