オマーン国王死去、79歳 全方位外交、イラン仲介役

【ベイルート時事】中東オマーンの国営メディアは11日、カブース・ビン・サイド国王が10日に死去したと伝えた。79歳だった。
近年は大腸がんを患っていたとされ、欧州などでたびたび治療を受けていた。政府は3日間の服喪を宣言した。

 1940年、南部サラーラ生まれ。皇太子だった70年、父親のサイド国王を宮廷クーデターで追放して即位。英国の支援を受けたとされる。

 即位後はそれまでの鎖国政策を転換し、原油関連収入などを基盤とした経済発展を志向した。
首相や国防・外務・財務相、軍最高司令官も兼務して絶大な権力を掌握。
国内の安定に腐心し、中東の民主化運動「アラブの春」の中でも混乱が起きなかった。

 非同盟中立を掲げた全方位外交を展開。米国やイランと良好な関係を維持し、双方の仲介役を担った。
また、国交のないイスラエルのネタニヤフ首相とも会談するなど、中東和平推進に尽力した。
在位は半世紀にわたり、国家元首としては世界屈指の長さだった。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2020011100359&;g=int


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