共産市議 議会欠席理由は虚偽
10月04日 12時15分

総社市の共産党の市議会議員が、ことし8月の議会を「入院手術」を理由に欠席していたにもかかわらず、
豪華客船による観光ツアーに出かけたうえ、病院などの証明書を偽造して議長に示し、うその発覚を免れようとしていたことがわかりました。

議員はNHKの取材に対して事実関係を認めました。

総社市議会の、共産党の仲達幸弘議員は、ことし8月28日と30日の市議会を「入院手術」を理由に欠席しましたが、
先月5日付けの岡山県の地元紙の、8月27日から4日間の豪華客船のツアーを紹介する特集に、仲達議員とみられる人物の写真が掲載されました。

このため議長が、仲達議員に確認を求めたところ、病院の「退院証明書」と、仲達議員がツアーに参加していないことを証明するとした、ツアーの主催会社の書類などを見せていました。

しかし、仲達議員は4日、NHKの取材に応じ、旅行に参加していたこと、証明書を偽造したことを認めました。

仲達議員は「当初、入院、手術を理由に欠席届を出したので、問題が大きくなる中で、なかなか言い出せず虚偽の書類を作ってしまった」と述べました。

共産党は、仲達議員に辞職勧告を行い、議員は辞職願を、総社市議会に提出することにしています。

総社市議会の加藤保博議長は「議員として大変恥ずかしい言語道断の行為で、市議会としても、市民の皆さんにおわび申し上げたい。
議員の1人がこのようなことをしたのは、青天のへきれきだが、これを機に意識を引き締めるよう、ほかの議員にも伝えたい」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20191004/4020003809.html