2019年05月30日17時40分

 「風は気まぐれで、誰かがコントロールできるようなものではない」。安倍晋三首相は30日、東京都内で開かれた経団連総会のあいさつで、トランプ米大統領とのゴルフに絡めて解散風に言及、夏の参院選に合わせた衆参同日選の可能性をちらつかせた。

 首相は26日のトランプ氏とのラウンドを「記録的な暑さの下でのゴルフだった。こういうときは風もあまり吹かない」と回想。ここで突如、「風という言葉には今、永田町も大変敏感だ」と話題を転換し、会場をざわつかせた。
 自民党幹部の多くが「解散権を乱用すべきではない」(二階俊博幹事長)などと同日選に否定的な見解を示す中、首相が解散風をあおった格好。首相の発言を受け、菅義偉官房長官は30日の記者会見で「無風ではないか」と火消しに努めた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019053000929&;g=pol