(CNN) ボクシングのヘビー級の試合で相手選手に噛(か)みつき失格となったボクサーがこのほど、6カ月間の出場停止処分を言い渡された。

問題の試合は先月30日、英リバプールで行われた。デービッド・プライス(35)とカッシュ・アリ(27)による10回戦の5ラウンド目、パンチを受けたアリはプライスに覆いかぶさるようにリングに倒れ込んだ際、相手の胸郭付近に噛みついた。

2人を引き離したところ、プライスの体にはアリの歯型がくっきりと残っていた。試合はアリの失格により、プライスの勝利となった。

アリに対しては出場停止のほか、英国ボクシング管理委員会から1万ポンドの罰金も科された。罰金は慈善活動のために使われる。

アリは今月3日に上記の行為を謝罪。声明で「すべてのボクシングファンに謝りたい。自分の陣営、自分の家族、ボクシング管理委員会、デービッド・プライス選手とその陣営、彼の家族に対して申し訳なく思う」と述べた。そのうえで、試合中の状況にのまれ、本来の自分ならやらないような振る舞いに及んだと説明した。

プライス本人とはすでに直接話し、謝罪を受け入れてもらったという。

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