2019年3月29日、日本新華僑報網は、神奈川県鎌倉市で今月22日に可決された食べ歩き自粛条例について紹介した。中国ネットでもこの条例に注目が集まっている。

共同通信社によると、鎌倉市は今月22日、観光客らで混雑する場所で歩きながら食べる行為の自粛などマナー向上を求める条例を可決した。市民から「観光客とすれ違う際にソフトクリームや団子のたれで服が汚れる」との苦情が相次いでいた。条例は歩行者が接触するほど混雑した場所での食べ歩きなどを迷惑行為と規定した。

鎌倉市の年間の観光客は約2000万人に上る。苦情が多いのはJR鎌倉駅から鶴岡八幡宮の間にある小町通りや鎌倉大仏で知られる高徳院から最寄りの江ノ島電鉄長谷駅までの歩道。路上が汚れる被害も報告されているという。

記事は、「注目すべきは、この条例が違反者への罰則や店側への規定を設けていないことだ。旅行者に対し自発的にルールとマナーを守るよう求めている」と説明した。

一方で「多くの市民がこの条例を『理解できない』としている。食べ歩きは鎌倉旅行の醍醐味だと考えているからだ」と伝えている。

中国から旅行に来たある男性は、この条例について「旅行中の食べ歩きは自由な感覚になれるが、他人の衣服を汚せば不愉快な思いをさせてしまう。人の多い場所、少ない場所でそれぞれどういう行動を取るべきか、旅行者一人ひとりが考えるべき」などとコメントしたという。

また、鎌倉に住む中国人の女性は「条例に罰則はなくても旅行客に一定のプレッシャーを与えると思う。多くの人たちがこの『マナー』を気にして食べ歩きを避け、周辺の店の売り上げにも影響するのではないか」と話したという。

中国ネットではこの条例について「街歩きの楽しみがなくなって寂しい気もするけど、良いことだと思う」「食べ歩きはそもそも見苦しいと思うから、大賛成」「立ったまま食べるのはいいのか?」などと反応している。

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