イスラエルの外相代行が第二次世界大戦について「多くのポーランド人がナチスに加担した」と述べ、これにポーランド政府が反発して、予定されていた首脳会合が中止になるなど外交問題になっています。

イスラエルのカッツ外相代行は18日、地元メディアに対し「多くのポーランド人がナチスに加担した」と述べ、ナチスによるユダヤ人の大量虐殺「ホロコースト」にはポーランドにも責任があるという考えを示しました。

この発言に、ポーランドのモラウィエツキ首相は「人種差別的で受け入れられない。ポーランドの名誉のために闘う」と述べて強く反発しました。

そして、イスラエルで予定されていたハンガリー、チェコ、スロバキアとイスラエルによる首脳会合への出席を取りやめると表明し、これを受けて会合自体も中止となりました。

ナチス・ドイツに侵攻され、アウシュビッツなどの強制収容所が作られたポーランドでは去年2月、ホロコーストに国として関与したと公に非難することを禁止する法律が成立し、これに対してイスラエルなどが、過去の戦争犯罪に関する自由な議論や研究を妨げるおそれがあると非難するなど、ホロコーストをめぐってイスラエルとの間で外交問題となっています。


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NHKニュース
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