(CNN) イタリアの高級ブランド、グッチが売り出した黒いセーターについて、黒人蔑視のブラックフェイスを思い起こさせるとしてSNSで批判の声が高まり、販売が中止された。

グッチは6日、ツイッターへの投稿で、「不快な思いをさせたことを深くお詫びします」と謝罪した。

問題になった黒いタートルネックセーターは顔の下半分を覆うデザインで、口の部分が切り抜かれ、大きく誇張した唇があしらってあった。

グッチは6日に発表した声明で、問題のセーターのネット販売を即座に中止し、売り場からも撤去したことを確認。「今回の出来事を教訓に変える」とコメントしている。

ツイッターではグッチに対する怒りや失望の投稿が相次ぎ、「本当にグッチ? 本当に?」「グッチのような巨大ブランドが、人を不快にさせる『ファッション』を創作してすぐに謝罪し、『知りませんでした』って。容認できない」といった声が寄せられている。

2月が黒人歴史月間に当たることを指摘して、「グッチが私たちの顔を遊びの道具にしている。それでもみんな買いに行くんだよね。黒人歴史月間おめでとう」と皮肉る投稿もあった。

ファッションブランドが人種差別的な表現を巡って批判の的になる事例は後を絶たない。昨年はやはりイタリアの高級ブランド、プラダが米マンハッタンの店頭に陳列していた商品に対し、ブラックフェイスに当たると批判されて撤去していた。

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