2018-06-07
 俳優・渡辺謙と女優・菊川怜が出演している『ハズキルーペ』のCM。開始3秒で「世の中の文字は小さすぎて、読めないっ!」と大声を張り上げ、資料の束を後ろに放り投げる。
かなりインパクト大の同CMを観て、本来のターゲットではない若年層もSNSを中心に「キレ具合好きなんだけど」、「我が家のブーム」など盛り上がっている。なぜ、渡辺謙があそこまで声を張り上げるに至ったのか?
ここまでインパクト大のCMがなぜ作られたのか? CMを制作した張本人、プリヴェ企業再生グループ株式会社(代表取締役会長)松村謙三氏に話を聞いてきた。


あのCMアイデアを発案したのは渡辺謙本人だった

 渡辺謙にCM出演のオファーをしたところ、本人から「僕がCMをやるとしたら、これをやりたい」と直筆のコンテを渡されたと明かす松村氏。映画『ラストサムライ』『バットマン ビギンズ』
など数々のハリウッド作品で名演技を披露してきた渡辺自ら「怒り」をテーマにしたシナリオを執筆してきたのだ。その「怒り」のインスピレーションは、渡辺本人が常日頃から
企画書や時刻表など自分が目にする活字が本当に小さくて見えないことから沸き起こったリアルな叫びだったという。渡辺は「見ている人に訴えたいんだ」とCMにかける熱い思いを松村氏にぶつけてきた。

 そこから、松村氏は「怒り」をプレゼンスタイルで表現しようと思いつき、CM冒頭の「叫び」シーンが誕生。商品説明のナレーションなどを一切省き、渡辺にすべてを説明してもらうべく脚本をすべて書き直した。

 渡辺は、撮影の2日前からホテルに缶詰めとなり自ら演技の構想を練り続け、本番に臨んだ。そんな渡辺の熱意と“怒り”のこもったCMは今春から放送が開始されるやいなや、SNSでも大いにザワつきを見せていた。

 中でも、Twitterでは「ハズキルーペのCMの全力演技を見てると、渡辺謙はほんとプロだなって思う」「ハズキルーペの渡辺謙のキレ具合好きなんだけど」
「ハズキルーペの菊川怜の尻に敷く強度試験のくだりやっぱおもろい」「ハズキルーペのCMで渡辺謙が『企画書も新聞も小さ過ぎて読めなぁい!』
と叫ぶのが我が家でブームとなっている」などの反響を巻き起こした。また、同CMのインパクトをタレント・伊集院光が4月9日放送のラジオ『深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で
「テレビを捨ててしまった人は買い直してでも見るべき」とまで絶賛したことも話題を呼んだ。


“怒り”をCMテーマにしたとき、「大丈夫かな?」と不安もあった

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

 https://www.oricon.co.jp/special/51220/