2018.06.06.
 映画字幕などを手掛けた翻訳家の寺尾次郎氏が6日、亡くなった。62歳。長女でミュージシャン、作家の寺尾紗穂がツイッターで公表した。
 寺尾さんは70年代はミュージシャンとして山下達郎、大貫妙子らのバンド「シュガー・ベイブ」でベーシストとして活動。その後、ジャン=リュック・ゴダール監督作品など、
フランス映画を中心とした映画字幕翻訳家として活躍した。最近では09年に上映された映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」も字幕翻訳している。
 紗穂はツイッターで「父寺尾次郎が今朝永眠しました。葬儀は親族と関係者のみで行います。私としては長らく『遠くて遠い』父でしたが、最後に少し近く感じる事ができました。
ホスピスに移る日、看護師さんに『またどこかで』と言った父の姿が目に焼き付いてます。映画の一場面のようでした」とつぶやいている。
 ミュージシャンの佐野元春もツイッターで「お悔やみ申し上げます。アマチュアの頃バンドで一緒だった。素晴らしいベーシストであり、ゴダール映画の優れた字幕翻訳者だった」と追悼した。

https://www.daily.co.jp/gossip/2018/06/06/0011329215.shtml