2018.5.31 21:01
 中国外務省の華春瑩副報道局長は31日の記者会見で、中国が主権を主張する南シナ海の問題をめぐり、マティス米国防長官が6月1日からシンガポールで始まるアジア安全保障会議で、
中国による南シナ海の軍事拠点化に言及する意向を示したことに関し「盗人が他人を盗人呼ばわりしようとしていて滑稽だ」と米国を皮肉った。

 華氏は「誰が南シナ海の軍事化を推し進めようとしているのか。言わなくても明らかだ」と述べ、南シナ海で軍艦を航行させる
「航行の自由作戦」を実施する米国をけん制。中国は南シナ海で必要で限られた防御施設を配置し、国際法で付与された自衛権を行使しているだけだと主張した。

 中国国防省の任国強報道官も31日の記者会見で「米側は事実を顧みず、問題をあおり立てている」と非難。軍事施設の建設は
「正当な権利だ」と主張した。また任氏は、マティス氏の中国訪問に向けて米側と協議していると明らかにした。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/180531/wor1805310020-n1.html?view=pc