社会
辛子高菜が消えた!博多ラーメンに“異変”
(東京都)


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人気の博多ラーメンに、ある“異変”が起きている。博多ラーメンに定番のトッピング、辛子高菜がテーブルから消えてしまった店も出ている。一体、なぜなのか。
都内の飲食店。お客さんがごはんの上に次々と、高菜をのせていく。そのピリ辛な味わいでごはんとの相性が抜群な「高菜」。
“好きなだけ高菜が食べられる”というこのお店。その消費量は1日約3キロ。 しかし今、高菜がピンチに陥っている。
高菜の本場と言えば、福岡県。博多のラーメン店に行くと“ある異変”が起きていた。 定番メニューのとんこつラーメンには高菜の姿がなく、
机の上には調味料として一味唐辛子しか置かれていない。以前は無料で高菜をトッピングし放題だったという。
店内には、「当店から高菜が消えました」と書かれた紙が貼られていた。 常連客「(高菜を)楽しみにしているのに残念でした」「さびしいですね」
博多元気一杯!!土井一夫店主「ここに辛子高菜がありました」「(Q辛子高菜、今はない?)ないです。入ってこない。入荷してこないんです」
高菜が入荷できなかったのは、オープンして20年で初めての事だという。一体なぜなのか?福岡の農協を訪ねた。
JA筑前あさくら朝倉加工センター、井上貴さん「(Qこちらは)高菜漬けですね」「(Q例年と比べて量は)6割ぐらい減ってますね」
「(Q半分…)以下ですね」 高菜を熟成させるタルが例年の約50個から今年は20個まで減少。その理由というのが−。
井上貴さん「昨年の11月後半から気温が低くて、その関係で生育が高菜に限らず悪かった」 高菜不足の原因は“気温の低下”。福岡で一番の生産量を誇る
みやま市の選果場によると、天候の影響で、収穫量が去年の約4割減っているという。 さらに、高菜不足に拍車をかける出来事が−。
博多もつ鍋やまや、土肥剛寛店長「福岡の食べ物や料理をメーンとしたお店も東京近辺に増えてきたので、そういう意味では流れにのって高菜(の人気)も上がっていると思う」
去年発表された食事がおいしいご当地ランキングでは、福岡県は北海道に続いて2位にランクイン。食の人気に火がつき、福岡の料理店が都心部に進出。それに伴い辛子高菜の需要も増えたと分析する。
人気を受け、大手コンビニも高菜のおにぎりを発売。今や、全国規模で消費が進んでいる。 福岡の選果場によると今年いっぱいは高菜不足が続く見込みだという。
[ 5/31 20:15 NEWS24]

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