2018年5月28日 20時49分
(写真)
津本陽さん(2012年撮影)


 歴史小説の大家、津本陽(つもと・よう、本名・寅吉=とらよし)さんが26日午後10時10分、誤えん性肺炎のため、東京都内の病院で死去した。

 89歳だった。告別式は近親者のみで行う。後日、お別れの会を開く予定。喪主は妻、初子さん。

 和歌山県生まれ。肥料メーカー勤務、不動産業などを経て、関西の名門同人誌「VIKING」に参加。1966年に同誌に掲載された「丘の家」が直木賞候補となった。
1978年、鯨を追う紀州の漁師を描いた「深重じんじゅうの海」で同賞を受けた。現代小説を手掛けた後、「明治撃剣会」「薩南示現流」など
迫真の剣劇場面を特色とする作品で人気を集め、五味康祐や柴田錬三郎以来の剣豪小説に新境地を開いた。
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