ワシントン=土佐茂生2018年5月23日11時12分


 ジミー・カーター元米大統領(93)は22日に米政治サイト「ポリティコ」に掲載されたインタビューで「トランプ大統領が北朝鮮と平和協定を結ぶことに成功すれば、確実にノーベル平和賞が検討されるべきだ」と語った。

 カーター氏はインタビューで「我々は北朝鮮の経済を破壊するあらゆることをやった。経済制裁は、独裁政治で虐げられている国民をさらに苦しめている」と指摘。
「トランプ氏には、北に対する攻撃の脅しをやめ、制裁も解除する用意があると北朝鮮の人々を安心させて欲しい」と訴えた。
 その上で北朝鮮の非核化と平和協定の締結は「歴代の大統領が誰も実現できなかった大きな偉業だ」と強調した。
 カーター氏は大統領を辞めた後、クリントン政権時代の1994年、北朝鮮が核疑惑施設の査察を拒否して米国と軍事緊張が高まるさなかに訪朝して、当時の金日成主席と会談するなど緊張緩和に貢献。
2002年に、武力によらず平和的に各地の紛争を解決する努力をしたとして、ノーベル平和賞を授与されている。(ワシントン=土佐茂生)
https://www.asahi.com/amp/articles/ASL5R2WDSL5RUHBI00R.html