http://www.sanspo.com/geino/news/20180223/sot18022309330002-n1.html

 国連の女性差別撤廃委員会の会合が22日、ジュネーブで開かれ、韓国の鄭鉉栢・女性家族相が旧日本軍の従軍慰安婦問題について、日本政府が使用しないよう求めている「性奴隷」の言葉を用いて説明を行った。

 これに対し、河野太郎外相は23日の記者会見で、「事実に反する言葉が使われた。受け入れられず極めて遺憾だ」と批判した。伊原純一駐ジュネーブ国際機関政府代表部大使は「日本として受けいれられない。極めて遺憾だ」として韓国の崔京林駐ジュネーブ国際機関政府代表部大使に電話で抗議した。崔氏は「本国に伝える」と回答したという。

 会合では女性差別撤廃条約の韓国の履行状況を審査。鄭氏は韓国代表として出席し、委員らとの質疑応答の中で、元慰安婦の生活支援など韓国政府の取り組みを説明する際に「性奴隷」の言葉を使用した。

 伊原氏は会合終了後に記者会見し、「性奴隷の言葉は事実に反し、使用すべきではないというのが日本側の考えだ。慰安婦問題を巡る日韓合意の際にも韓国側と確認している」と強調した。(共同)