http://www.sankei.com/west/news/171013/wst1710130007-n1.html

 「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市)の社員で、広島県廿日市市の店舗で勤務していた男性(55)が、周囲からのパワハラなどで鬱(うつ)病を発症したとして、9月に廿日市労働基準監督署へ労災申請していたことが13日、男性への取材で分かった。

■「油を交換するな! 頭おかしい、と暴言を吐かれ…鬱病に」

 申立書などによると、男性は平成26年秋から29年2月まで、廿日市市の同店舗で勤務。
27年ごろから、数日間使い続け酸化した調理用サラダ油により、吐き気や頭痛などの健康被害を受けたと主張。
上司らに改善を求めると「頻繁に交換していたのでは利益が出ない」と拒否されたという。

 また同時期、上司や同僚から「頭がおかしい」「体調が悪くなるのはあなただけ」などと暴言を吐かれたり、無料通信アプリLINE(ライン)上で中傷されたりするなど、日常的にいじめや嫌がらせがあり、精神的苦痛を受けたとしている。

 男性は今年3月に「鬱状態」、4月に「鬱病」と診断された。
3月に本社へ異動したが、その後体調悪化のため休職。
「精神疾患はいつ治るか分からない。健康な心と体を返してほしい」と訴えている。

 王将フードサービスの担当者は「申請を真摯に受け止め労基署の調査に協力したい」と話した。


「王将」社員、「パワハラでうつ病」労災申請 酸化サラダ油使い続け健康被害、LINEいじめも 広島
産經新聞:2017.10.13 07:24更新