近江八幡市の住宅などで監禁された男性が、男女5人から暴行を受けた末死亡した事件。強要の疑いで逮捕され、先月、処分保留で釈放されていたムエタイジム経営の男性が
自宅で死亡していたことがMBSの取材でわかりました。自殺とみられています。

 SNSの動画には…ムエタイジムで一方的に攻撃を受ける男性がうつっています。去年8月に死亡した渡邉彰宏さん(31)です。
渡邉さんは大阪府堺市内の住宅に監禁されたうえ集団暴行をうけ、衰弱した状態で滋賀県近江八幡市の住宅に運ばれて放置され、死亡しました。

 「手を後ろに組まされて、顔面パンチ、ボディーパンチ。アザとかが体中にできたり、頭から血を流したり。お前(渡邉さん)は『押忍』しか言うなよと言われたら『押忍』だけ言い続けて」(ジムでの暴行の目撃者)

 殺人と監禁の罪で井坪政被告(29)や萩原真一被告(39)ら男女5人が逮捕・起訴されました。
捜査関係者によりますと、4人は概ね起訴内容を認めているということですが、暴行の中心人物とみられる井坪被告は否認しているということです。

 渡邊さんと被告らの接点は堺市内のムエタイジムとされ、ジムの会長の男性も渡邉さんに糞尿を無理やり飲ませたなどとして強要の疑いで逮捕されました。
しかし、大津地検は起訴するかどうかの判断を先送りにしたまま、先月28日に会長を釈放。そして釈放翌日に、会長は自宅で死亡していたことがMBSの取材でわかりました。

 ジムの関係者らによりますと、「自分は何もやっていない」「取り調べが厳しかった」などと記したメモが残されていたということで自殺とみられています。

配信01/08 19:35
MBSニュース
http://www.mbs.jp/news/kansai/20180108/00000042.shtml