川崎市は16日、敬老祝いに市内の特別養護老人ホームの入居者らに配った紅白まんじゅうの一部にカビが生えていたと発表した。市は未配送の17施設への配送を中止し、配送済みの42施設と個人宅1軒にまんじゅうを食べないよう伝えた。既に食べた人がいる施設には体調不良があった場合に連絡するよう依頼したが、健康被害の報告はないという。

 同市は毎年9月、「敬老の日」に合わせて市内の特養ホームの入居者と在宅の100歳以上の高齢者に紅白まんじゅうを配っている。今年は13〜18日に59施設と個人宅1軒に計5552個のまんじゅうを贈る予定だった。

 ところが15日午後、施設1カ所から市に「まんじゅうにカビが生えている」と連絡があり、回収して調べたところ、緑色のカビが生えていたという。まんじゅうは同市内の和菓子製造販売会社の製品で、市は保健所が16日に実施した立ち入り検査の結果を踏まえ、原因を調べる。

https://mainichi.jp/articles/20170917/k00/00m/040/030000c