筑波山神社の氏子総代らが12日、職員へのパワーハラスメントを理由に宮司の岩佐弘史さん(54)の解任を求めて、
氏子らの署名を神社本庁(東京)に提出したことを明らかにした。署名は計755戸1472人分に上り、同神社の氏子約800戸の約9割。
解任を求められた岩佐さんは同日、「事実と違う」などとパワハラ行為を否定した。
署名活動を行った発起人4人と岩佐さんの双方が記者会見を開き、経緯や見解を明らかにした。

氏子総代の岡田実さん(67)ら署名活動の発起人によると、岩佐さんによるパワハラ行為は、
職員への過酷な条件での勤務の強要
▽ささいなミスへの厳しい追及と職員の面前での罵倒で、職員が病気となって退職に追い込まれる
▽職員を運転手代わりに使い深夜帯まで拘束
など。

岡田さんは会見で「とりわけ大きいのは職員に対する(パワー)ハラスメント」と語り、
それ以外にも氏子の存在を否定したことなどを問題視しているとした。
9月上旬から同19日までの間、5地区(筑波、沼田、国松、上大島、臼井)で署名を集めた。
岡田さんは「氏子との関係が修復できないところまで来ている」と岩佐さんと職員だけでなく氏子との関係について強調した。

これに対し、岩佐さんは署名活動が行われていることを知った9月中旬、氏子に実情を知らせる文書を配布。
発起人らが指摘した五つの行為について反論した。

岩佐さんは「事実と違うので、誤解を解くように努めた」と話し、同27日に同神社で説明会を開いたことを明かした。氏子の約9割が署名をしたことについて「正直、驚いている」とした。
職員が退職に追い込まれたことに対し「職員への対応については、叱咤(しった)激励するのは当たり前だが、彼が休む2日前までは楽しい席を設けたりしていた。休むような不自然なそぶりは見せなかった」
「その後も職員と見舞いに行った。欠勤届を出すようにと手紙を出した」などと反論した。

岩佐さんは2015年6月に神社本庁から任命される形で宮司に就任した。

10/13(土) 4:57配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181013-00000001-ibaraki-l08