台湾から関西国際空港に向かっていた格安航空会社(LCC)のバニラ・エアの機内で、トイレから金塊数十キロが見つかっていたことが10日、税関関係者への取材で分かった。乗客が密輸しようとした可能性があり、大阪税関などが詳しい経緯を調べている。

 税関関係者によると、飛行機は9日早朝に台北を出発した。飛行中、乗務員が機内後方のトイレ内に不審な布袋があるのを発見。関空到着後、税関職員らが中身を調べると、数十キロの金塊が入っていた。

 大阪税関は金塊を差し押さえ、密輸目的とみて持ち主を調べている。

 金塊を巡っては、正規輸入でかかる消費税を支払わず、税込み価格で売却することで発生する利ざや目当ての密輸が相次いでいる。関空では4月、マレーシア人グループが密輸しようとした金塊100キロ以上が税関に押収された。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG10H5X_Q7A710C1CC0000/