香港税関は6日、過去30年で最大規模となる約8トンの象牙を押収したと発表した。

押収された象牙の時価は推定7200万香港ドル(約10億円)。マレーシアから到着した貨物船に
積んであった魚介類の冷凍ケースの下に隠してあったという。

当局は男1人と女2人を逮捕して捜査を進めている。

象牙を巡っては中国が数カ月前、2017年中に象牙の取引を全面的に禁止する計画を打ち出していた。

香港は規制が少ないことから中国への玄関口として利用され、「象牙取引の闇の中心地」として有名だった。

香港では象牙の取引に規制がかけられているものの、全面禁止には至っていない。行政当局は2021年
までに段階的に禁止する計画を発表している。

象牙取引は1989年に国際取引が禁止されて以来、縮小したが、香港にはまだ、禁止前に輸入された
象牙を国内向けに販売する店が数十店存在する。香港当局はそうした象牙販売業者をリストアップして
在庫量のチェックを行っている。

しかし保護活動家らは、こうした業者が合法的な取引の裏で、新しく仕入れた象牙を中国本土向けに販売
していると批判していた。中国には世界最大の象牙市場があると思われる。

https://www.cnn.co.jp/business/35103926.html
https://www.cnn.co.jp/storage/2017/07/07/74ce86e4182bae8e09ab840bd8c75de9/01-hong-kong-ivory-seizure-story-top.jpg