ロイター通信は7日、米空軍のB1戦略爆撃機2機が、中国が人工島を造成するなどして領有権を主張している
南シナ海の上空を6日に飛行していたと報じた。

 トランプ米政権は2日にも、南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島周辺で、米艦による「航行の自由」作戦を
実施。上空でも飛行の自由をアピールすることで、20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて実施が見込まれ
る米中首脳会談を前に、中国への牽制(けんせい)と揺さぶりを強めている。

 中国外務省の耿爽副報道局長は7日の定例記者会見で、南シナ海の飛行と航行の自由に何の問題もないと指摘
した上で「他国が武力を誇示し、中国の主権を侵害することには断固として反対する」と反発した。

 B1戦略爆撃機はグアムから飛来。ロイターによると、6日夜に東シナ海上空で航空自衛隊のF15戦闘機と
初の夜間共同訓練を実施したB1と同じ機体。

http://www.sankei.com/world/news/170707/wor1707070076-n1.html
http://www.sankei.com/images/news/170707/wor1707070076-p1.jpg
G20全体会合に臨む中国の習近平国家主席(左)とトランプ米大統領=7日、ドイツ・ハンブルク(代表撮影・共同)