「頭が良くなる」などの触れ込みで使われている未承認薬について、厚生労働省は22日、個人輸入を
原則禁止する方針を決めた。

 国内の使用実態は不明だが、海外での調査報告などを踏まえ、健康被害や乱用のおそれがあると
判断した。

 対象の未承認薬は「スマートドラッグ」と呼ばれる。本来はてんかんや注意欠陥・多動性障害
(ADHD)の治療に使われる薬などで、個人輸入代行業者は、集中力向上や学習能力の改善
などを宣伝している。一定の数量内なら税関の確認だけで個人輸入が可能だが、有効性や安全性は
不明だ。

 今後、関係学会や団体の意見を踏まえ、個人輸入禁止対象の品目リストを作成。各税関に、
医師の処方箋や指示なしでの個人輸入禁止を通知する。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170623-OYT1T50075.html