気象
ふたごの熱帯サイクロン「ドナ」に続いて「エラ」南太平洋に出現
2017年05月10日 10時53分
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南太平洋に相次いで発生した熱帯サイクロン。左の巨大サイクロン「ドナ」に続いて、右の「エラ」は現在、フィジーに接近している(NASA / NOAA)


 米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星スオミNPPはきょう(10日)未明、南太平洋のフィジー沖に接近する熱帯サイクロン「エラ」をとらえた。周辺では先週末に発生した巨大サイクロン「ドナ」も勢力を維持したままだ。

 熱帯サイクロン「エラ」は10日現在、米国領サモアからフィジーに向かって移動している。
NASAのスオミNPP衛星がとらえた午前0時の時点で中心付近の最大風速は23メートルで、数日以内にフィジーに近づくにつれて勢力が衰えるものと推測されている。

 一方、先に発生した「ドナ」はバヌアツとニューカレドニアの間の沖合を南東方向に進んでいて、現在もカテゴリー3の風速(50〜58メートル)を維持している。

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ドナは一時期、カテゴリー5クラスに発達するものと危惧されていた(NASA)
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今シーズン19番目に発生した熱帯サイクロン「エラ」は、現時点ではそれほど勢力が強くなく、数日以内に熱帯低気圧になると予想されている(NASA)



関連リンク
→【関連記事】カテゴリー4級の巨大な熱帯サイクロン 南太平洋に相次いで発生 バヌアツに接近か(5月9日)
→NASA ゴダード宇宙飛行センター
→共同台風警告センター(JTWC)

http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/0/20135.html
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