2017年5月9日20時03分
 ベネッセホールディングス(HD)が9日発表した2017年3月期決算は、純損益が35億円の黒字(前年は82億円の赤字)で、3年ぶりに黒字を回復した。
通信教育「進研ゼミ」の会員数の減少傾向に歯止めがかかり、新年度を迎えた今年4月の会員数は5年ぶりに増加に転じた。

 進研ゼミの4月の会員数は245万人で、前年同月より2万人増えた。ネット教材をわかりやすく改変したほか、ダイレクトメールによる積極的な営業が奏功した。
営業活動を支える顧客リストは一時、会員情報の流出発覚前の2割に減ったが、現在は5割まで回復したという。
安達保社長は「とりあえず下げ止まった継続率を上げ、新規を取ることで再び成長させていく」と話した。

 17年3月期の売上高は留学支援事業などが振るわず、前年比3・2%減の4300億円、
営業利益も同29・2%減の76億円だった。18年3月期は進研ゼミ事業の回復などで、増収増益を見込む。

http://www.asahi.com/articles/ASK594GF8K59ULFA00N.html