築40年弱
老朽化「幽霊ビル」解体へ 奈良・橿原

毎日新聞2017年5月4日 15時42分(最終更新 5月4日 15時49分)

6月末をめどに解体されるビル=奈良県橿原市で
https://mainichi.jp/articles/20170504/k00/00e/040/208000c

 奈良県橿原市の中心街でテナントが撤退したまま老朽化し、周辺住民から「幽霊ビル」とも呼ばれていた築40年近いビルが6月末をめどに解体されることが、解体業者などへの取材で分かった。

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 ビルは橿原市兵部町の国道24号沿いにあり、登記簿によると、1980年新築の鉄骨9階建て(延べ約7700平方メートル)。
駐車場や倉庫、宴会場に使われ、サウナやスーパーマーケットが入っていた時もあった。当初は市内の企業が所有していたが、2005年に京都市の有限会社に所有権が移っている。

 解体業者は地元に、鉄骨の吹き付け材にアスベストが含まれていないことを説明。解体後について、開発業者は「いくつか候補があり、店舗などを検討中」とした。

 近隣には橿原神宮や中世から続く環濠集落「今井町」などがあり、周辺住民は「景観も良くなるのでは」と話している。【矢追健介】