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『テーミス』 2011年9月号
<社会>複眼インタビュー 日本原発を操る米覇権主義の大策略 山本尚利(早大ビジネススクール教授)

日本には54基の原発が稼動しているが、日米同盟が怪しくなると原発に爆弾を投下する可能性もある。
北朝鮮の核技術には、米元国防長官のラムズフェルド氏が関わっていたとも。米国覇権主義者の
恐ろしい戦略を全て明かす。
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日本の核武装化阻止のために

   ・・・(略)・・・
 山本 私は’00年ごろ、原発技術で日本が米国を抜いたと見ている。・・・(略)・・・
 その頃(’00年)、ある経済誌にCIA(米中央情報局)が日本エネルギー事情を調査したという記事が
載った。調査レポートにはこんな提言がなされていたという。
「・・・(略)・・・日本の核武装化を阻止するには、東電の信用を失墜させ、凋落させることで、原子力発電
技術開発を大幅に遅らせる必要がある」
 ――’02年に東電福島原発の原子力プラント圧力容器検査記録改ざんが「発覚」した。
 山本 原子力プラントの圧力容器に限らず、一般的に圧力容器の応力集中部や溶接部などのクラック
(ひび割れ)は、一定限度以下の微小クラックは安全であることが証明されている。しかし、東電の圧力容器
を点検したGEは、東電の自主点検記録には不正があるとして経済産業省へ申告して、大騒ぎになった。
 また小泉純一郎政権(’01年4月〜’06年9月)のとき、すでに四国に建設されていた原子炉耐震設計用の
大型実験施設を、国費の「無駄だ」として廃止してしまったが、これも日本の原発技術に歯止めをかけたい
米国の指示だった疑いがある。
 ――東芝がWH(ウェスチングハウス)を買収した件はどうか。
 山本 WHの原発部門は一度英国の会社(英国政府出資の核燃料会社、BNFL)に売られた。そこから
東芝が買ったが、米国の原発工事を受注させるなどといわれて、相場の3倍近い高価格で買収した。米国
はWHを通じて、日本の進んだ技術を“吸収”しようということだ。
   ・・・(略)・・・