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『エルネオス』 2011年9月号
FBI捜査で日本車牽制? 頭抱える日系メーカー
ttp://www.elneos.co.jp/1109sc1.html#Anchor-011
 7月、米連邦捜査局(FBI)が、デンソーやカルソニックカンセイ、三菱電機、日立オートモティブなど、
日本の主だった自動車部品メーカー7社に対し、ラジエーターやワイパー、オルタネーターなどの
計4部品についてカルテルを結んだとして、立ち入り調査に入った。連動して、日本の公正取引委員会も
独占禁止法違反の疑いで捜査を始めた。
 このカルテルが注目されるのは、「トヨタ系列の筆頭部品メーカーであるデンソーが初めて摘発を受けた
こと」(国内大手自動車メーカー幹部)にある。また、捜査の発端が米FBIであったことも業界関係者の目
には奇異に映る。
 この摘発に、ある国内大手自動車メーカーの幹部は「FBIあるいは米当局の標的はトヨタ自動車にある」
と話す。日本車メーカーは「東日本大震災による復興から予想以上のスピードで立ち直り、対米輸出を
すさまじい勢いで仕掛けようとしている」(同)。そこで米国市場を日本車で侵食されることを恐れた米政府は
「その気になれば、いつでもデンソーをカルテルで突いて、トヨタへの部品供給を滞らせば日産やホンダなど
日本車勢を牽制できると考え、圧力をかけてきた。(米ゼネラル・モーターズがリーマン・ショックを受け
破綻し)中間選挙を控えていたオバマ大統領がGM崩壊による雇用面での影響を避けるために、トヨタの
プリウスにリコールの嫌疑をかけ、販売にブレーキをかけたのと同じ構図」(同)とも読む。こうした圧力の
かけ方に日本政府や国内自動車メーカーは頭を抱えている。