『中国を拒否できない日本』 関岡英之/著(ちくま新書)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065902/

この本の「汎アジア原子力地政学の試み」の章に書かれている内容。
カーター米民主党政権は、就任した1977年に核不拡散政策を打ち出し、自国が進めていた
核燃料サイクルと商業用高速増殖炉の無期限延期を宣言し、日本にも同調を要求してきたが、
日本はそれをなんとか凌ぎ、その後、レーガン、ブッシュと共和党政権が続き、日本は
核燃料サイクル計画を順調に進めることが可能になった。しかし、クリントン民主党政権が
誕生すると、すぐさま米政府は、日本の核武装につながると警戒したのか、日本の核燃料
サイクル計画を阻止すべく、露骨な圧力・妨害を加えてきた。
78年にカーター政権下で米国は核不拡散法を制定したのだが、その翌年にスリーマイル島事故
が起き、しかも事故の12日前にパニック映画「チャイナ・シンドローム」が全米公開されていた。
この映画は、炉心溶融(メルトダウン)というスリーマイル島事故とそっくりの設定で、事前に
米国民に原発への恐怖心が植え付けられていたのは、偶然にしては出来過ぎであると。
なお、「もんじゅ」はカーター政権下の1980年着工、クリントン政権下の94年臨界、95年に
ナトリウム漏出火災事故。また、六ヶ所村の再処理工場は、度重なる不審な事故で稼動の
目途が立たなくなっている。
ここからは、本の内容から逸れるが、ちなみに、謀略説が絶えない9.11の直前に合わせるかの
ように、ディズニーが、らしからぬ映画「パールハーバー」を全米公開した事とよく似ている。
日本製のリチウムイオン電池や製造工場で不可解な事故が相次いだのも、米国三菱自工の
セクハラ騒動もクリントン政権下。
そして、トヨタ自動車の事故・リコールが相次いだのはオバマ民主党政権下。
ここまでくれば、もうお分かりだろう。

2001年の「911テロ」と映画「パールハーバー」
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1111982
http://unkar.org/r/kokusai/1201968132/432