間違えたはる?

https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/57695/1/14_008_Takao.pdf
関西方言は西日本方言の中で影響力の強い方言であり,話者は標準語・東京 方言に対して対抗心,抵抗感が強いとも言われるが,
広島方言などと比較して,文法形式に標 準語の影響を受けているように見えるものもある。
理由の「から」,引用の「って」のほかにも,
アスペクト「てる」(←「ている」),否定辞「ない」(あるいは「てる」の否定形「てない」), など,使用頻度が高い文法形式に標準語化が見られる。

関西方言:「眠いから(寝る)」「高いんやって」「壊れてる」「壊れてない」
広島方言:「眠いけー(寝る)」「高いんと」「壊れとる」「壊れとらん」 広島方言では「けー」,「んと」,「とる」,「とらん」など従来の方言形式が優勢である。

もちろん関西方言で在来の方言形が保たれているものもあるが,上記のような文法形式は関西方言
で標準語化が進んでいることがうかがえる。