インバウンドでも東京の方が大阪を圧倒している。
なのに大阪が必死でインバウンド、インバウンドと言うのは、
「経済的劣位に置かれたら観光業にシフトするのが都市の鉄則」を地で行っているにすぎない。
インバウンドを前面に出すのは、逆に言うと、経済・産業での敗北宣言に等しい。
実際、カジノができても、
カジノの客はカジノ以外でお金を使わないし、カジノの利益のほとんどはラスベガスサンズが回収するシステムになっているので、
大阪は全く潤わない。


「京都は政治的にも経済的にもずっと日本の中心でしたが、17世紀末になって
経済力で大阪に抜かれます。
 そうすると、京都はだんだん観光に目覚め出します。
 経済的な劣位に置かれたものが観光業にシフトするのは、まさに昨今の日本もそうですが、
中国に抜かれ出す頃から観光立国と言い出しましたね。江戸時代の京都がさきどりしていた。」
 

安倍内閣が観光立国を目指したのも
経済的には中国に追い抜かれて追いつけない状態になったから。
大阪がインバウンドを前面に出してIRや大阪万博に必死なのも
経済・産業では、名古屋に引き離されて追いつけない状態になってしまったから。

「京都は政治的にも経済的にもずっと日本の中心でしたが、17世紀末になって
経済力で大阪に抜かれます。
 そうすると、京都はだんだん観光に目覚め出します。
 経済的な劣位に置かれたものが観光業にシフトするのは、まさに昨今の日本もそうですが、
中国に抜かれ出す頃から観光立国と言い出しましたね。江戸時代の京都がさきどりしていた。」
 国際日本文化センター教授井上章一談