「大阪圏では輸送人員の数が、1975年度の数字を100とすると2017年度は76で、大きく減少しているのが特徴です。ピーク時だった1985年度の107と比べると、乗客の数が約3割も減った計算になります。これに伴って混雑率も低下し、近年は横ばいが続いています」

 帝国データバンクの調査を紐解いても、大阪では1982年以降36年連続して企業本社の転出超過が続いているという。この10年では団塊世代の大量退職もあり、大阪で働く人の数そのものがすっかり減ってしまった。
大阪圏全体が通勤・通学の上で“穴場”となってきていると言えそうだ。