カジノ「健全なもの目指す」 林・横浜市長 新春インタビュー
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201701/CK2017011202000157.html
 横浜市の林文子市長は、新年にあたり本紙の取材に応じ、市が誘致を検討しているカジノを含む統合型リゾート(IR)について「ギャンブル依存症などの懸念事項は重要。
やるからには健全なものを目指す信念だ」と語った。
 林市長はこれまで「IRは税収確保の有力な手段」などと説明している。
取材に対し、IRの別の意義も強調。
「横浜にはダンスや音楽など文化芸術の核となる場所がない」と話し、同じ敷地内に劇場を常設する構想を示した。
カジノは劇場に来る客を増やすための誘客手段の一つだという。
 二〇一七年は林市長の二期目最後の年で、八月に任期満了を迎える。
林市長は「任期はまだだいぶ残っており、いまどうするかは考えていない」と立候補については明言しなかった。
ただ、「一九年にはラグビーワールドカップ(W杯)、二〇年には東京五輪と新市庁舎の完成がある。注意深く進めていく」と、市政を担う意欲ものぞかせた。
 市長選を巡っては、元衆院議員の長島一由(かずよし)氏(49)が十一日に出馬表明し、カジノについて「経済効果より依存症対策などのコストが上回る」と反対の意向を示した。
六日の年頭会見で林市長は長島氏について、〇九年初当選時の市長選挙が衆院選と同時だったことから「演説の場で会ったことがある。
スポーツマンとの印象」と語ったが、長島氏の出馬そのものへの論評は避けた。