神戸空港 ANAなどから増便打診 機材大型化も

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201502/sp/0007727374.shtml

 神戸市の久元喜造市長は9日の記者会見で、全日本空輸(ANA)やエア・ドゥなど神戸空港に就航する3航空会社から「空港を一層活用するとの話をもらっている」と述べ、
増便などの打診があることを明らかにした。また、全日空が3〜10月の夏ダイヤで、羽田便の一部で昨年に続き機材を大型化することも明かした。

 神戸空港では1日30往復の運航規制がある中、便数の7割を占めるスカイマークが1月末に民事再生法の適用を申請。同社便3往復が減便中で、現在の運航は27往復となっている。

 他の航空会社が増便するにはスカイマークの減便継続か運航規制の緩和が前提となる。全日空は深夜便の運航に前向きとされ、久元市長は
「(別の航空会社から)需要が伸びる夏に、チャーター便を運航したいという打診もある」と述べた。

 一方、機材の大型化は、全日空が3月29日〜10月24日、1日3往復する羽田便のうち1往復で実施予定。中型のボーイング767(270席)から、同777(405席)に変更する。
この時期の機材大型化は昨夏に続く2回目で、同市が要望していた。1機当たりの着陸料は約1・5倍になるという。

 久元市長は「スカイマークの減便は3月末には元に戻ると考えている」とし、運営権の売却方針を示している神戸空港について「高い潜在能力がある」とあらためて強調した。
(高見雄樹)