違法な金利で融資し暴力的な取り立てをしない「ソフトヤミ金」グループを長崎県警が摘発した事件で、出資法違反の罪に問われた3被告の初公判が13日までに長崎地裁であり、いずれも起訴内容を認めた。  3人は▽福岡市中央区、会社役員の男性被告(48)▽同市早良区、運送業の男性被告(46)▽同市城南区、卸売業の男性被告(31)。ほかに同市中央区、自営業の男性被告(44)も同罪で起訴されている。  起訴状などによると、4人は「メビウス」の名称でヤミ金融を営み、インターネットサイトを通じて融資。昨年10月17日から31日までの間、男女3人から法定利息(計3303円)を超える計5万1千円の利息を受け取ったとされる。県警は約5億円の利益を得たとみて捜査し、同法違反や貸金業法違反の疑いで4人をこれまで各3回逮捕した。  公判で検察側は、自営業の男性被告が指示を出し、他の被告らが営業や入出金の管理など役割分担していたと指摘した。