自首は裁量的減軽だから必ずしも減刑とはされないというか、
適用されるのは被害者一名がほとんどで被害者が複数というか、
3人以上ではほぼ無理のように思う。

林郁夫は地下鉄サリン事件では自首とはされているが、事件の大きさ
からか自首による減軽はなされていないし、仮に自首による減軽と
すると事件の大きさから他の事件での死刑もできない話じゃないから
無期懲役ありきの判決では都合が悪かったのだろう。

他に大量殺人での自首を考えると、夕張保険金殺人の石川が思い
浮かぶが、ウィキペディアによると自首による減軽とされるが、
これはどうかなと思う。

確かに石川が自首しなかったら、発覚しなかった事件だとは
思うが、未必の殺意の事件とはいえ、6人殺害の事件だし、
結局は分け前の分配の不公平さが一因の仲間割れの事件だから
被害者数からいっても自首による減軽ではなかったのではと思う。

おそらく子どもを助けようとして両足を骨折した、自首などの
諸事情からの酌量減軽だと思う。
被害者の多い事件で自首による減軽の事件はひょっとしたら
あるのかもしれないけど、植松なんかも自首だからひょっと
したら減軽を期待したのかな。

そういう意味では自首による減軽がまず期待できる川岸なんか
はうまくやったのかもしれない。
田尻なんかも一頃自首による減軽を主張している奴がいたけど、
一件自首認定でももう一件あるから死刑回避はさけられなかった
ように思う。